<<トチカツ最前線>>
近年、移設できる住宅として注目を集めているのがトレーラーハウス。トレーラーハウスを活用した賃貸住宅も商品化された。今回はこの土地活用を提案する会社を紹介する。
ヒーローライフカンパニー
トレーラーハウスで移設可能な賃貸住宅
高断熱で20㎡+ロフト2㎡の広さを確保
トレーラーハウスを活用したホテル「Trail inn(トレイル・イン)」を全国に15カ所・351室展開するヒーローライフカンパニー(東京都港区)。同社が5月に新商品として発表したのが、面積20㎡、ロフト2㎡、天井高2・56mの、賃貸住宅でも活用できるトレーラーハウス「TRAILS(トレイルズ)EX20W」だ。

▲20㎡の広さがあるトレーラーハウス
従来のトレーラーハウスは20フィートのコンテナを利用したものが主流で面積12㎡、天井高2・19mだったが、新商品は従来比で面積が約1・7倍、容積は約1・8倍。独自の技術で実現した。ただし、離島や搬入経路に制約のあるエリアでは、ユニットサイズの変更・輸送・設置にあたって調整が必要な場合がある。
20㎡の広さを可能にした理由は、自社工場で木質ユニットを生産し、トレーラーハウスに活用しているからだ。新商品ではトレーラーハウスを設置する際に一部分を引き出せるように設計。引き出した部分が追加の面積となり広くすることができた。
さらに、同社のトレーラーハウスはツーバイフォー(2×4)工法で、一般住宅並みの耐久性、断熱性、遮音性を備えているのが特徴となっている。
- ▲バス・トイレも別
- ▲広い室内にはロフトがある
その中でも断熱性能の高さは特筆すべき点だ。トレーラーハウスの場合、一般的な住宅とは異なり、車体下が外気に触れるため、その影響を受けやすい。だが、断熱性能が北海道を除く全国基準に相当するという。
断熱性能と同時に遮音性能を高めることにも成功した。同商品は同社独自の特許技術を採用している。
同社では「ヒーローマンション」という賃貸マンションブランドで断熱性や遮音性を高める研究を長年行ってきた。その実績がトレーラーハウスにも生きているのだ。
「トレーラーハウスであれば、原則建造物が建てられない市街化調整区域でも移設可能です」と日崎哲仁社長は話す。
一般住宅にはないそのほかのメリットとしては、トレーラーハウスの減価償却期間が4年と短期であることやけん引車で公道を移動できるため設置や撤去が容易であることなどが挙げられる。さらに価格は1台935万円(税込み)とリーズナブルだ。
「トレーラーハウス賃貸という選択があることを広めていきたいです」(日崎社長)
なお、賃貸住宅以外にホテルや民泊、グランピング施設などにも利用可能だ。
(2025年8月号掲載)