賃貸オーナー向け月刊情報誌

リノベーション成功事例

ビンテージ好きな若者の入居を想定築43年でも賃料2万円上げて即契約

築43年、家賃5万円の木造賃貸をスケルトンにしてからリノベーションし、家賃2万円アップを実現したのは、設計・施工を手がけたジェントル(東京都渋谷区)だ。

2階建て全2戸の同物件は、最寄り駅のJR中央本線「吉祥寺」駅から徒歩11分の場所に立つ。 今回リノベしたのは2階の住戸で、ターゲットは、アンティーク家具などヴィンテージ好きな若い単身者。家賃の高い新築より、築年数が古くてもリノベされたおしゃれな住まいを選ぶタイプだ。

 リノベのポイントはキッチンと浴室・トイレ・洗面所の水回りを機能的でレトロ感ある空間にしたこと。居室の押し入れを撤去し、拡張したトイレ・浴室スペースはそれぞれ分けて独立させた。トイレ・浴室のドアはアメリカ製の建具を採用。劣化が目立たないブルーグレーに塗装した。全体的に築年数の古い物件になじむ色合いや建材を選んだという。

大理石調のキッチンを造作

 キッチンは築古の家に新しい既製品を設置すると、そこだけ違和感が生じるため造作した。天板には真新しさが悪目立ちしない大理石調のメラミン板を貼った。コンロは置き型のIH一口コンロを用意し、使わないときはシンク下の棚に収納し、調理台をテーブルとして利用できる。 居室の床は木目調フロアタイル、天井にはラワン材を張った。押し入れの代わりに、壁一面につり棚を造作し、服が掛けられるようバーを付けた。 

インスタグラムの画像見て成約

工事期間は約1カ月半。入居者は20代のクリエーティブ系職業に就く20代男性。1階も同じコンセプトでリノベした同社が「インスタグラム」に投稿した画像を見て、工事中に入居を決めた。古びた味わいのある雰囲気が気に入ったという。1階の家賃も約2万円アップし、20代のインテリア好きな男性会社員が入居している。 オーナーは、新型コロナウイ

ルス下で孤独死が増えている中、古い設備の物件と入居者の「若返り」を願い、同社にリノベを依頼。若者が好む間取りと内装で想定どおりの成約となった。

 

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